夫婦で行う資産運用を成功させる方法について解説！

最近は、多くの方が株式や投資信託といった積極的な方法で資産を運用するようになりました。

それらの方法ではリスクを受け入れ、利益獲得を目指していくこととなりますが、ご自身が独り身である場合と配偶者と協力して資産を運用する場合では、必要となる考え方がことなります。

今回は、配偶者と資産運用を成功させるため注意点などについて説明していきます。

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資産運用の環境が整った現代
結婚を機に資産運用を考えよう
資産を運用する場合の注意点
夫婦での資産運用を成功させるポイント
最も大切な３つのポイント

資産運用の環境が整った現代

近年、日本政府は、個人資産を投資資金へ誘導するため、様々の制度を整備しました。

NISAによる非課税投資枠の設定や、個人資産を投資に回しながら年金を積み立てることができるiDeCoなどがその代表です。

メディアでも、リタイア後の生活のために資産を運用することの大切さが日々報じられ、投資を行う気運が醸成されています。

また、IT技術の発達により、スマートフォン一つで簡単に投資ができるシステムが整備されたことも大きな後押しとなり、年々資産運用を行う人口は増え続けています。

結婚を機に資産運用を考えよう

松井証券が実施した資産運用を始める時期についての調査において、可能な限り早期に始めるべきであるという回答が多くを占めました。

資産の運用において、一番理解しなければいけないことは最大の味方は時間であるということです。

利益を獲得するためには、焦らずにじっくりと運用を行うことが欠かせません。

近く結婚の予定がある場合は、必ず時間をとって、今後の資産運用についてお互いの考えを理解しておくようにしましょう。

資産を運用する場合の注意点

運用の目的を明確にする

多くの方は、何のために資産を運用しているかを自分で分かっていないため、結果的に失敗してしまいます。

運用を行う目的を明らかにすることは、適切な運用方法を選択することに繋がります。

例えば、２０代の夫婦がリタイア後の資金を積み立てる場合であれば、大きなリスクをとらずに堅実な運用を行うでしょう。

また、数年後に住宅を取得するための資金であれば、必要金額と運用期間を考慮して、適切な方法を検討することができます。

自身で目的が分からないままに始めた運用では、適切な運用方法を選択できないことはもちろん、ゴールがないがゆえに途中で運用を投げ出してしまう可能性も高くなります。

相場の状況に気分を左右されない

相場が自分に有利な方向に動いた場合は、確かに気持ちが盛り上がってしまいます。

反対に不利な相場状況になってしまった場合は、不安を抱え、日々の生活に支障がでてしまうこともあるかもしれません。

資産運用を行う上では、そのような相場状況の変動にともなう自分の気持ちを上手くコントロールすることが大切です。

目先の利益に浮かれて、当初の目的を考えずに精算してしまったり、長期的な視点で見れば大した損失ではないのに怖くなって投資自体を止めてしまったりということがないように注意しましょう。

不必要に高いリスクを抱えない

レバレッジを活用できる投資商品では、自己資金の何十倍もの資産を運用することが可能です。

多くの金額を運用することが可能であるため、大きな利益を手に入れられる可能性があることは間違いありません。

一方で、大きな損失を抱え込むリスクが存在することも、また事実です。

また、商品によっては、１日中取引が行われているものもあるため、朝起きたら大惨事といったこともありえます。

初めは無理にリスクを抱えず、自分にあった投資方法を選択するようにしましょう。

夫婦での資産運用を成功させるポイント

しっかりした生涯設計を行う

夫婦でしっかりと話し合い、生涯設計を行っていくことは大事なポイントです。

仕事の方針だけでなく、子どもの教育や住居形態、リタイア後の資産形成まで、お互いに共通認識を持っておくべきです。

生涯設計をどうするかにより、必要な資金は全く変わってきます。

資産運用を行うための目的は明確にするためにも、生涯設計は必ず行っておきましょう。

投資する金額を定めておく

資産運用を成功させるためには、様々なルールを設定することが必要となります。

その中でも、投資を行う金額については、実際の運用を始める前に必ず決めておきたい項目です。

毎月の生活費を差し引いた残額で投資を行うのではなく、先に投資金額を差し引き、残りで生活をやりくりするべきです。

投資金額に変動があると、計画的な運用がことなるため、このルールを確実に守っていきましょう。

想定外の相場にも対処できるよう取引ルールを設定する

もう一つ大事なルールは、取引に関するルールです。

資産運用の最大の敵は、感情です。

感情に流されないために、購入や売却といった取引に関するルールを定めるようにしましょう。

特に夫婦で運用を行っていく場合には、お互いの意見が食い違うと思わぬ揉め事に発展してしまう可能性があります。

そんな場合でも、事前にルールを定めておけば、それにしたがって取引を行うことができ、そのような問題も回避することができます。

それぞれの得意分野を担当する

せっかく夫婦で運用を行うのであれば、それぞれの得意分野担当するようにしましょう。

例えば、一方が投資商品に詳しく、リスクの幅を適切に管理できるようでしたら、積極的な投資はそちらが担当し、もう一方が堅実な投資を行っていくといったことが考えられます。

無理に二人で一つの作業を行おうとしても、知識の差から揉め事が発生してしまったり、意見が食い違ってその調整に時間がかかったりと好ましくない事態を引き起こしてしまうかもしれません。

可能な限り、お互いのスキルや性格を活かした投資を行うよう心がけましょう。

信頼のおける専門家を見つける

専門家を無条件に信頼し過ぎるべきではありません。

専門家は、長らく投資世界に身を置いているため、自分の考えに固執してしまう場合が多々あります。

しっかりとした考えを持つことが必ずしも悪いことではありませんが、大切なのは、実際の運用者に合わせた提案を行うことです。

そこを理解せず、自分の考えを押し付けてくるような専門家の意見を鵜呑みにしてはいけません。

中には、投資商品を販売することしか考えていない、名ばかりの専門家がいることも事実です。

現在では、オンラインのものも含め、様々な投資セミナーが開催されています。

可能であれば、それらのセミナーに一つでも多く参加していきましょう。

無料のセミナーの中にも、役に立つ情報が得られるものも多く存在しています。

いくつかのセミナーに参加していく中で、どれが役に立つ情報なのかは判断できるようになります。

また、セミナーを通して、本当に信頼できる専門家を見つけることができれば、様々な投資問題に対して、適切なアドバイスをもらうことができるでしょう。

最も大切な３つのポイント

夫婦で行う資産運用を成功させるために、最も大切な３つのポイントは次のとおりです。

・資産の運用は、人生設計に合わせてじっくりと行う。

・資産を運用する目的を、夫婦でしっかりと話し合う。

・お互いのことを理解し、それぞれが得意な分野を分担する。

お金の話は、夫婦であっても積極的に話し合うことをためらってしまう風潮が日本にはあります。

しかし、夫婦がお互いのことを思いやり、充実した人生を過ごしていくためには、資金計画も含めた生涯設計が欠かせません。

だからこそ、遠慮することなく資産運用についても二人でしっかりと話し合って、適切な方法を見つけていきましょう。

まずは、それぞれの考えを出し合って、お互いの理解を深めるところから始めてみてはいかがでしょうか？